AmlethMachina's Headoverheels
ゴシック・ノワールを標榜するAmlethMachinaによる音楽を中心にした備忘録。
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M・ベジャール、80歳で死去

フランス人振付師M・ベジャール、80歳で死去
2007年 11月 23日 16:48 JST

[ジュネーブ 22日 ロイター] 現代舞踊界の重鎮の1人、フランス人振付師のモーリス・ベジャール氏が22日、スイスの病院で亡くなった。80歳だった。同氏が創設した「ベジャール・バレエ・ローザンヌ」のスポークスマンが明かした。

 ベジャール氏は、腎臓と心臓の疾患のため、最近数カ月間入退院を繰り返していた。

 ベジャール氏はフランス南部のマルセイユで誕生。1959年の「春の祭典」で人気を得た。代表作に「ボレロ」や「さすらう若者の歌」、「火の鳥」、「レニングラードの想い出」などがある。


・・・自分の中でなんて言ったらいいのか、まだよくわからん。ただ昨年の東京バレエ団「ベジャールーディアギレフプロ」を観に行った時、ディアギレフプロしか観なかったことが今さらながら悔やまれる。
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「リトル・ダンサー」でグラムを想う
組合がストやってて悲惨な状況の炭鉱町を舞台に踊ることの好きな少年が自分の夢をかなえていく話なのだが、現実の描き方が徹底している点がいい。悲惨な現実だけど突き放さない距離の取り方がファンタジーな夢物語にリアリティを与えることに成功していると思うのだ。

しかもマーク・ボランの曲の使い方が結構好きで、「白鳥の湖」が後半のキーイメージとなるのだが、そういえば"Ride on swan"なんて曲もあったなあとか、グラムロックのキンキイなところもストーリー全体をおおうムードの一つとして適切だよなあ...などと色々妄想できるところもグーなのだ。
おまけに成長した主人公のビリーが「白鳥の湖」の主役オデット姫役を演じるところで終わるのだがトロカデロ・バレエ団のようなパロディではなくデレク・ジャーマン映画のようなイメージで構築されているところもいい。後であのシーンがマシュー・ボーンの「白鳥の湖」であること。アダム・クーパーが成長したビリー役を演じていたことを知ったのだが・・・。

トッド・ヘインズ監督が”ベルベット・ゴールドマイン”でデヴィッド.ボウイをイメージしたグラムロック賛歌みたいな映画を撮っているのだが、"リトル・ダンサー"の方が正しくグラムロックしているんじゃないかとも感じております。

勘違いかもしれないけど。




「舞台芸術の世界」について
東京都庭園美術館でやっている「舞台芸術の世界」を観てきた。

ディアギレフのロシアバレエと舞台デザインをテーマにした内容だ。
20世紀初頭にニジンスキーやアンナ・パブロワを輩出したバレエ・リュスを中心に総合芸術としてのロシアバレエを美術デザイン、衣装、写真などで俯瞰するといったものだ。

「牧神の午後への前奏曲」「薔薇の精」「ぺトルーシカ」と題名を挙げただけでも20世紀初頭のロシアバレエに興味のあるむきには堪らない内容である。なんといっても浪漫チックな官能性とアヴァンギャルドが鬩ぎあう世界をデザイン画のレベルから堪能できるのだ。ディアギレフの生み出した世界を上流工程から見ることができるのは、創造の場を追体験できるといった意味で色々な妄想が可能であり、自分の中で色々世界が拡がってしまって無茶苦茶楽しい。

おまけにドイツ表現主義的だったりロシアアバンギャルドなデザイン画は抽象画風でイメージを束縛しないだけに、描線のダイナミズムが独立した絵画作品として観ても楽しめるのだ。

バレエの舞台衣装を楽しむといった観点では衣装の展示数も少なく、消化不良な内容かもしれないが、ディアギレフの創造行為を体験できるといった意味ではかなり充実した内容だったんじゃないかと思う。

そういえば昨年、東京バレエ団による「ディアギレフプロ」で首藤康之が「牧神の午後への前奏曲」「ぺトルーシカ」を演ったが、これが文句なしによかった。
今までストラビンスキーというと自分はすごく好きなのだが、一般的には難しいんじゃないかというイメージがあったのだ。ところがこの時の「ペトルーシカ」では混沌としているにも関わらず見事なほど一貫性のある祝祭空間として機能していた市場の場面、人形たちの痴話騒ぎ。そしてクライマックスの市場のシーンへ雪崩れ込んでいく過程があまりに見事だったのだ。スコアの一音一音に演出上無駄なものは全くなく、必然性のある音として奏でられていた。一緒に観ていた子供たちは大喜びで観ていたし、自分もこんなにストラビンスキーって楽しいんだ・・・と驚かされることしきりであった。

今回の展示の中でビデオ上映されていた「ペトルーシカ」を観たのだが、やはり首藤康之が凄かったということを思い知らされてしまって不完全燃焼な気分が残る。どこかで東京バレエ団による「ディアギレフプロ」をDVD化しないのだろうか?
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