AmlethMachina's Headoverheels
ゴシック・ノワールを標榜するAmlethMachinaによる音楽を中心にした備忘録。
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「舞台芸術の世界」について
東京都庭園美術館でやっている「舞台芸術の世界」を観てきた。

ディアギレフのロシアバレエと舞台デザインをテーマにした内容だ。
20世紀初頭にニジンスキーやアンナ・パブロワを輩出したバレエ・リュスを中心に総合芸術としてのロシアバレエを美術デザイン、衣装、写真などで俯瞰するといったものだ。

「牧神の午後への前奏曲」「薔薇の精」「ぺトルーシカ」と題名を挙げただけでも20世紀初頭のロシアバレエに興味のあるむきには堪らない内容である。なんといっても浪漫チックな官能性とアヴァンギャルドが鬩ぎあう世界をデザイン画のレベルから堪能できるのだ。ディアギレフの生み出した世界を上流工程から見ることができるのは、創造の場を追体験できるといった意味で色々な妄想が可能であり、自分の中で色々世界が拡がってしまって無茶苦茶楽しい。

おまけにドイツ表現主義的だったりロシアアバンギャルドなデザイン画は抽象画風でイメージを束縛しないだけに、描線のダイナミズムが独立した絵画作品として観ても楽しめるのだ。

バレエの舞台衣装を楽しむといった観点では衣装の展示数も少なく、消化不良な内容かもしれないが、ディアギレフの創造行為を体験できるといった意味ではかなり充実した内容だったんじゃないかと思う。

そういえば昨年、東京バレエ団による「ディアギレフプロ」で首藤康之が「牧神の午後への前奏曲」「ぺトルーシカ」を演ったが、これが文句なしによかった。
今までストラビンスキーというと自分はすごく好きなのだが、一般的には難しいんじゃないかというイメージがあったのだ。ところがこの時の「ペトルーシカ」では混沌としているにも関わらず見事なほど一貫性のある祝祭空間として機能していた市場の場面、人形たちの痴話騒ぎ。そしてクライマックスの市場のシーンへ雪崩れ込んでいく過程があまりに見事だったのだ。スコアの一音一音に演出上無駄なものは全くなく、必然性のある音として奏でられていた。一緒に観ていた子供たちは大喜びで観ていたし、自分もこんなにストラビンスキーって楽しいんだ・・・と驚かされることしきりであった。

今回の展示の中でビデオ上映されていた「ペトルーシカ」を観たのだが、やはり首藤康之が凄かったということを思い知らされてしまって不完全燃焼な気分が残る。どこかで東京バレエ団による「ディアギレフプロ」をDVD化しないのだろうか?
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