AmlethMachina's Headoverheels
ゴシック・ノワールを標榜するAmlethMachinaによる音楽を中心にした備忘録。
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心神が外交カードになるという妄想
国産ステルス実験機として開発されている「心神」であるが、初めて公表された画像を見た時、思ったのは「駄目駄目じゃん」という感想であった。

・長く突き出すように伸びた機首部
・機体上面にコブのように突き出たコクピット後部
・大きく段差のあるエアインテーク上面
・複雑な組合せ構成をもつ主翼後縁、垂直尾翼、水平尾翼

気にくわねえところを4つもソクトーできちゃった。
「歳くったガキが無駄遣いなんかするな。」
イチ市民の声である。

機首は現用機の部品を流用しているので今後変更する可能性があるという。しかし、予算やら国産の制御系技術のことを考えるとドラスティックな外形の見直しが行われるとは思えん。おまけに実験機ということなので、レーダー類、ウェポンベイは実装されないという。まあ、平和国家を護持してますという建前だけの言い訳だな。

ちなみに仏蘭西の実験施設を使用したRCSの評価はF22、F35並というが、ウェポンベイやレーダー類の実装を考慮していない仮想競合機種より一回り小さい機体による結果だ。実験機のみの特別な仕様は含まれてないと言うが「これは大本営発表」と解釈するくらいで丁度いいのかもしれん。

過去において大枚はたして国産CCV実験機は作られたが、心神の外形から技術蓄積がまるでできてないことが推察される。
CCVは単に高機動性、高運動性を得るための技術ではない。そのまま放り投げてもまともに飛びやしない格好のひこうきでも思ったように飛ばすためのものだ。格調高く静的安定マージンが負である機体を制御して飛ばすための技術と言い換えてもいいかもしれん。
空力的には非常識でも外形が把握できない、補足されにくいところから策定。最終的に実戦で使えるデザインに落とし込むというアプローチでない限り、十二分に機能を発揮できるステルス的な外形は得られないだろう。公表されているRCS評価時の心神は飛ばせるデザインにステルス的なディティールを加えていったとしか思えない。つまり飛ばすための国産技術の限界がそのまま外形に表れているということだ。このことは国産ステルス技術の将来的な限界も露呈していることを意味する。

また、敵からアクティブ、パッシブ問わず電子的に見えないようにするということは外形やスマートスキンという電波反射技術の問題だけではない。自機のアクティブレーダ及び後方支援とのデータ通信は使わないで、あるいは最小限のやりとりで作戦行動を遂行する必要があるということだ。つまり、戦術面での堅牢なインフラが整備されているのが前提である。しかし、某国は「自衛隊の情報システムはボーイング社が担ってます」なんて広告が堂々と雑誌に掲載されてしまう国だ。そもそも、ステルスを運用する前提条件がクリアされているとはとてもじゃないが言えない。

以上、心神開発は歳くったガキの無駄遣いにすぎないと考える理由だ。

ステルスは決して無敵の技術ではない。確実な情報を入手している軍事目標を攻撃するなど、相手に気付かれないように近づいてタコ殴りにして逃げ帰ってくる目的には最高(ある意味サイテー)の技術である。しかし、防衛目的ではそもそもスクランブルする拠点が敵に知られているため、有効性は半減、技術的な旨味は少ない。正味の話、専守防衛の観点では在来型の高機動迎撃機で十分である。

逆にいえば他国を攻撃、侵略する目的でもない限り不要な技術でもあるということだ。もしステルス対策のレーダー技術開発のための実験機と強弁するのであれば友国との共同訓練でデータ収集を行えば済む話である。無駄で使えない機体開発にわざわざ多額の血税を投入する必要はない。ステルスに固執することは近隣諸国への侵略意図があると疑われても仕方あるまい。

では、自前のステルス技術をちらつかせてF22を購入するための外交カードにすることはできるのか?そもそも、実運用が不可能な実験機程度の基礎技術だけでは外交カードにすらならない。本気でカードを切るのであればレーダーシステムとウェポンベイを実装した状態で設計し運用インフラも含め自前で開発できなければ意味はない。ステルスとはそういうものなのだ。要素技術だけでなんとかなると思っているとしたらボンクラもいいところだ。

つまり心神を外交カードとして使うということはエネルギー支援を要求するために核開発を温存し瀬戸際外交を行う将軍様と同じだ。もし、要素技術を周辺諸国へ技術提供して商売できると考えているとしたら、ますます将軍様っぽいぞ。要は心神を外交カードに使うなんてのは平和ボケした軍事オタクの妄想にすぎないということだ。そんな、無駄な予算を投入するくらいなら農業政策の見直しを行ない、早急に予算をつける。そして食糧自給率を上げることの方がはるかに現実的な安全保障政策だと考える。


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