AmlethMachina's Headoverheels
ゴシック・ノワールを標榜するAmlethMachinaによる音楽を中心にした備忘録。
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なぜ軍拡主義者は腹をくくらないのか?
発作的に銃器関係に興味を持った時期にガンマニアの友人から色々教えてもらいながら調べたことがあった。

「銃に命あずけてます」なんて人はオートマよりはリボルバーの方を信頼するよな・・・とか、
弾をバラまいてトットと逃げることを優先するなら装弾数の多いオートマをとるだろう・・・とか、
オートマチックはある意味たまたま機能しているだけの代物でちゃんと機能させるためには銃を構えるのにも制約があるよな・・・とか、
9パラ以上の弾なんて体型的に日本人がフツーに使いこなせる代物とは思えない・・・とか、
プロ的に銃を使用するなら精密射撃にこだわるより、そこそこの精度で耐久性、メンテナンス性、調達性に優れた機材を選択するだろう・・・とか、
一見プロっぽいコンバットロードなんて逆にプロこそ嫌がるんじゃないか・・・とか、
オートマグなんて体だけデカくて頭の弱いガキのおもちゃだよな・・・とか、
マテバのオートマチック・リボルバーは技術的に面白い代物だよね・・・とか、
マシンガンのオープンボルトのファイアリングサイクルがどうなっているか・・・とか、
トリガーハッピーなプロはありえないよな・・・とか
色々と愚にもつかないやりとりをしたのだ。

その時の一ヶ月ほどのやりとりで得た結論は銃を効果的に運用するということは高性能の銃を投入することではない。必要最小限の適切なリソースを配置すること。そして、作戦行動とは開始した時点でほぼ終わっており、作戦行動の収拾方法が決まっていないとしたら、それは既に失敗である。そして作戦行動が実行される際の兵站が確保できないのなら、その作戦の実行は無意味でありリソースを投入する価値もないということ。そして、その論理構成はスケールを拡張すれば軍事戦略という観点でも有効なんじゃないかと思ったのだ。(*1)

ネットでもよく軍事ヲタ系で無茶苦茶スペックやら技術情報、軍事情報に詳しい論客がいる。しかしいつも不思議なのが、そのスペックをきちんと機能させるためにはどのようなバックアップが必要なのかとか、それを維持するためのコストがどのくらいかかるのかとか、そのスペックによって得られる効果が合目的でなおかつ負担するコストに見合うものなのかということに、恐ろしく無関心なことなのだ。

合目的的なメカニックについては、その目的への好悪感情にはついモザイクをかけて評価してしまう悪癖が自分にもある。だから、他人様のことを悪し様に言うことはできない。しかし、それだけのエネルギーを傾注するのなら個々の技術情報だけでなく運用やら兵站、日本の地勢、経済の有り様を一度真面目に見直してみて欲しいと老婆心ながらつい思ってしまうのだ。国防も所詮は作戦行動の一形態にすぎない。第一波の攻撃を退けたとしても事態を収拾する方法が確立できないのなら、第一波を退けるためだけの軍備は無駄なのだ。

以前、村野瀬様のところでコメントさせていただいたように、自分はきっぱり核攻撃も専守防衛の範囲で論理的には可能だと思っている。9条護持を主張するにも関わらず可能性としてはまったく否定しない。しかし、国際社会から孤立したら生存できない日本の状況を冷静に評価する限り、戦闘を収拾する道筋を見出すことのできない国防にかけるコストは100%無駄だ。だからこそ、米帝に差し出すだけの軍事費は全額を疲弊した地方の再建、農業政策に充てるべきなのだ。そのような政策転換ができないのなら真に強い日本なぞ未来永劫ありえん。そして憂国の士を以って任ずるのなら他国に喧嘩を売るだけの無駄な軍事費なぞ一円も出せませんと自国の意思としてキッパリ言うべきなのだ。

こんなことは本来、へたれ系の自分なんかが説教するべきものではない。軍事に詳しく冷静に状況分析のできる右翼保守論壇の軍拡主義者が冷酷な現状認識から腹くくって提示されるべき結論だと考えている。

(*1)この観点で言えば60年前の15年戦争は負けるべくして負けた戦争以外の何者でもない。安易な兵站思想で南方に送り出された兵士は日本軍司令部によって殺されたものだと断言していい。

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コメント
この記事へのコメント
はじめまして~だと思う
ごく簡単に言えば、そもそも資源も糧食も自前で都合出来ないんだから、日本が戦争なんて出来るわけないと思うんですがねぇ…。
元気のいい人達の寄る辺ってのがどこにあるのか、俺にはいまいちわかりません。

核も持った所で使えないしなぁ…。
中国や北に対して使用を考えるとしても、季節風やら偏西風で放射性物質が流れてきて日本も被害受けちゃいそうですしねぇ…。
危なっかしくってとても使えない気が…。
使えない兵器じゃ、いまいち抑止効果も期待が持てないしなぁ。
もちろん外交的にもいろいろ追い込まれちゃうだろうし。
そうなった時の経済的損失ってのを考えても割に合わない気がするなぁ。
後、例えば核を中国・日本双方が使った場合に、中国に何発か落ちるのと、日本に何発か落ちるのを被害の程度で比べたら、どう考えても日本の方が致命的ダメージを受けるような気がするし、それを考えるとやっぱ抑止効果に疑問符がつく気がする。
実験場の確保やら保管・維持のコストを考えても、抑止効果と秤にかけられるだけの条件を満たしているかというとそこもかなり疑問だし。
結構こういった割りと簡単な疑問にすら答えてくれなかったりするんだよなぁ、やたら元気な人達って…。
2008/02/24(日) 01:54:37 | URL | た~ん #-[ 編集]
た~ん様へ
はじめまして・・・といいつつ、アニカ様のコメント欄でお見かけしております。
どう考えても日本は戦争できませんよね。外交が失敗した時点で実は「詰み」なのです。
そのような基本的な認識もなしに威勢のいい発言をされている方々こそ本質的に平和ボケなのではないかと思わざるをえません。
2008/02/27(水) 00:46:03 | URL | AmlethMachina #-[ 編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2009/06/07(日) 17:37:44 | | #[ 編集]
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