AmlethMachina's Headoverheels
ゴシック・ノワールを標榜するAmlethMachinaによる音楽を中心にした備忘録。
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こーゆーのって演出的にいかがなものか?

先日「地球へ」の再放送をたまたま目にしたのだが、なんかすっげえ違和感があったのでなにが原因なのか考えてみた。

まず艦隊戦での各シーンで登場人物の目線の高さにカメラを合わせた映像が全くないのだ。普通ならキャラのいる艦橋の高さ、あるいは代替となる高さで戦艦を捉えた映像があって然るべきなのだ。しかし、どれもロングで見下ろしたり、見上げたりばかり。なんか書割的な印象で、そのシーンが誰の視点なのかがまるでわからないのだ。だからトオニイの小型戦闘艇がミュウの旗艦モビイ・ディックに突入された突撃艦の脇を通り過ぎざまに驚くシーンがあっても、映像的には既に客観的な状況説明がされているから「あ・そー、へー、ふーん」とゆー印象で、今さらなにを驚いているのか何をあせっているのかがわからない。

また、衝撃砲発射の反動で砲身の後端が後退したりとか、蒸気カタパルトにフッキングしたバルキリーの後ろにデフレクターを立ててアフターバーナーで発艦するといったようなミリタリックなシーケンス・ワークもろくすっぽ描写がないので、地球軍の突入部隊の描写も「らしさ」っつーものが、まるで感じられないのも難点だ。これは「ヤマト」みたいな戦争ものじゃないんだからという反論もあるかもしれん。しかし、原作の方はメカ作画にソノラマコミック版「ヤマト」を描いた未来騎士シリーズのひおあきらが協力、参加しているのだ。そのことを考えればミリタリックな描写をキチンとやるべきではないかとつい思ってしまうのだ。

おまけにミュウ側が残酷に殺されるカットはあっても地球軍の死はほとんど描かれてないので、戦況はミュウ側の圧勝、一方的な虐殺状態。なのに、まるで自分たちばかり殺されたみたいなやけに不景気な雰囲気というバランスの悪さ。言い方悪いが戦争なのに自分たちばかりが被害者みたいな描きかたなのだ。確かにストーリーの動機付けの部分は確かに「迫害されるミュウ」という図式はあっても、キース側の動機付けというものもあったはずなのだ。しかし、その視点がすっぽり抜け落ちているのだ。別に地球軍を同情的に描写せいと言っているのではなく、戦争なんだから地球軍の兵士も残酷に殺されていることを示唆するカットが全く入らないのはおかしいんじゃないかい。大体ジョミー・マーキス・シンは平和的な解決の可能性を悩んでいるのだからなおさら、そーゆー視点が入らないのはおかしいやろ?こーゆー戦争観を好きな連中が増えたのだろうかとつい穿った見方さえしてしまうのだ。例えば、えらそうな上長ザクが下っ端ザクをシェルターから追い出したらシェルターに飛び込んだ手榴弾で粉々にされるとか、「母さん」と叫びながら死ぬ学徒動員なジオン兵とかそーゆー描写が1カットでも入れば受ける印象が違うということだ。

これってたまたまなのかなと思って、立て続けに「ガンダム00」も見てみたのだ。しかし、こちらも同様にストーリーとして必要なカット、脚本上のエピソードがなかったりして、プロットやらエピソードとしては何が起こっているのはわかる。しかし、ストーリーがどうなっているのかがさっぱりわからないのだ。(*1)逆に、シーンのド頭でいちいちフルネームで呼んだりするのは、なんかのギャグか嫌がらせかとつい突っ込んでしまうぞ。

最近のアニメってキャラ設計も動画設計も必然性から作画されるのではなく絵面だけはキレイに仕上がる設計だよな・・・となんとなく感じていただけに、どちらの作品もその悪印象を悪い方向にブーストするだけの結果となったとゆーことだ。要はドラマを成立させるための脚本上のお約束、最低限の映像上のお約束さえ守られてないんじゃないか。で、そーゆーものを平然と作ってしまえる演出家が仕事できてる状況やチェックできない制作体制ってかなりヤバイんじゃないかと思った今日このごろである。(*2)

(*1)「ガンダム00」ってガンダムのスピンオフ世界を作って馬鹿売れしたアニパロ同人誌を本家本元が殿ご乱心状態でアニメ化。(キャラデザが高河ゆんだしい・・・)公共の電波で放映しているような印象なのだ。こーゆー企画が通ってしまう時点でバンダイ、サンライズ、本当に大丈夫か?

(*2)ちなみに深夜にTVをつけていたらたまたま目にした「墓場鬼太郎」は絵柄などに対する好悪はともかく、演出意図がクリアでこれらの違和感は感じなかった。また深夜にやってたレトロチックな「鉄人28号」も積極的に見ることはなかったが、明確な意思と演出意図は好感が持てたのだ。だから、全ての制作体制が駄目駄目なのではないと思うのだが・・・。

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