AmlethMachina's Headoverheels
ゴシック・ノワールを標榜するAmlethMachinaによる音楽を中心にした備忘録。
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あなたはその文章をなんのために書いているのか?
gon様のところで「星の王子様」に関するエントリを読んでフト思い出したので軽くまとめておく。(*1)

ミッキーマウス保護法の話である。

まず、前提条件をおさらいしておこう。著作権はこんな駄文であろうと意思や思想を表現したもの全てに自動的に発生する。別にJASRACみたいなやくざな機関に登録する必要さえない。生み落とされたその瞬間から著作権が存在するのだ。べらぼうな収益を生み出す数%にも満たない著作物だけの特権ではない。

さて、その著作権の有効期間を著作者の死後50年から70年に延ばすことに合理性があるのだろうか?

著作者の遺族の収入が保障される期間が不十分だったのだ。
著作権の有効期間が短いと日本は文化的に野蛮な国だと思われる。
うどんなら私にも打てるが、私の創作はうどんとは違うのだ。(*2)
以上のような意見もあるが、論外である。議論する価値のない戯言につきあう必要はない。もっと有用な話にスコープを合わせよう。

この期間延長の意味を考えてみよう。

著作者の死後、著作権管理者不明の著作物はことごとく70年間利用不可能になる。要はどんなに文化的に重要であろうと、公的に益するものであろうとその間は合法的に利用することはできない。死蔵される膨大な著作群が発生するということなのだ。誰かがその著作の存在を覚えている間はいい。しかし70年も死蔵された著作が発掘され日の目を見る可能性を考えてみて欲しい。ほとんど絶望的である。

その一方で、ディズニーのキャラクターのように莫大な収益を生み出すものがある。著作権切れでパブリック・ドメインに回収された場合、著作物の同一性やら何やらを担保できない。なによりキャラクターの商品としてのクオリティを管理できないという意見もあるだろう。では著作物を独占的、排他的に使用する期間は、何年なら妥当なのか?少なくとも収益を上げる可能性がある限り、積極的に期間を限定する企業原理は見当たらない。

つまり、この問題は「文化発展としてパブリック・ドメインに著作を還元することを前提とする限り最短の有効期限を要求」し、「企業原理を優先する限り永久の有効期限を要求する」側面を含んでいるということなのだ。

ここで提案である。

著作権は著作者の死んだ瞬間、その効力を失するものとし、パブリック・ドメインに帰するものとする。ただし、ある著作者の著作物を独占的、排他的に利用する場合は、独占的使用権を管理する公的機関に高額の費用を支払い有効期限を2年とする独占的使用申請を行うことでこれを認めるものとする。そして延長期間については制限を設けない・・・以上。

現行法からの移行方式、著作権の相続やら譲渡などについては要考察である。基本的な線としてはこんなところだろう。「何を馬鹿げたことを言っている。著作権の有効期間が長ければ長いほど創作行為へのインセンティブになるじゃないか。」という御仁もおられるかもしれない。では、一つ質問がある。特にブログを書いているようなあなたにだ。

「あなたはその文章をなんのために書いているのか?」

著作権の有効期間が死後50年から70年に変わることで、あなたのインセンティブに何か影響をあたえるのだろうか?

(*1)「星の王子様」と著作権の関連については、胸糞悪いのでここではあえて触れない。ちなみに「星の王子様」自体は大好きだ。
(*2)なぜ「うどん」なのかについても、同じく胸糞悪いのでここではあえて触れない。
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コメント
この記事へのコメント
面白い提案ですね
>「あなたはその文章をなんのために書いているのか?」

うーん、何のために書いているんだろう。何の役にも立っていないなら、ブログやめようかな。爆

この記事で出された提案、考えるに値しそうですね。

逆に、うどんにも著作権を付与したらどうなりますか?
2008/03/22(土) 01:07:32 | URL | 村野瀬玲奈 #6fyJxoAE[ 編集]
>村野瀬様
うどんに著作権を付与する・・・なんて難しいお題を。

ちょっと転がしきれないので、「うどんでは著作権の要件を構成するための法的整合性を担保できない。だから、実運用上は意匠権やらなにやらで保護されることになる。」・・・なんて書いてみて、ネタにもなんにもなってません。

すみません、既にアルコールが投入されてます。
2008/03/22(土) 02:49:01 | URL | AmlethMachina #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/03/22(土) 02:55:15 | | #[ 編集]
>鍵コメ様
長くならない程度に・・・

後輩に「TagoMago」を聴かされた時に「すんげえかっこいい」と思ったのですが、実際に手許にある音源はダモさんのいない「FlowMotion」です。

聴いた当時の気分の問題もあったのかもしれません。雑誌StudioVoice’97年1月号でダモさんのインタビューが載ってたのを思い出してツラツラ読み直したりしとります。

ところで鍵コメ様はテクノやエレクトロニカも守備範囲なんでしょうか?
いえ、なんとなくそう思っただけなんですが・・・。
2008/03/22(土) 22:25:33 | URL | AmlethMachina #-[ 編集]
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