AmlethMachina's Headoverheels
ゴシック・ノワールを標榜するAmlethMachinaによる音楽を中心にした備忘録。
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ここは米国の51番目の州
武器が配られ神様たちが讃えられても
TVが映す戦争はどうにも説明がつかない
銀行員はホワイトカラーの下で汗まみれ
ポケットの中の円がドルに変わっていく
ここは米国の51番目の州

抜粋して書いてても唸ってしまう詩。実はこれ1986年にリリースされたザ・ザ(TheThe)の「インフェクテッド」収録の「ハートランド」の一節である。円じゃなくてポンドだけど・・・。
ザ・ザは4ADレーベルからデビューしたマット・ジョンソンのユニットなのだが、すんなり耳に残る楽曲が秀逸でこのアルバムについては精緻に作りこまれたサウンドが効果的に機能しておる。ザ・ザは随分コマーシャルでフックの効いた曲作りをしている。しかし、にも関わらず歌詞がいちいち強烈なのだ。

米国によるリビア爆撃、大国主義そして米国に搾取されていく母国英国を痛烈に批判する政治的メッセージが歌われていく。同時に制作されたビデオクリップはマット・ジョンソンによる意図が立体的に浮かび上がってくる見事な出来で、やりきれない気分にさえなる。機会があれば是非見てほしい。オリジナル収録の全8曲、全く駄曲なし。どの曲もグサグサ刺さってくるのだ。強いて言えば「インフェクテッド」「スウィート・バード・オブ・トルース」「ハートランド」がお薦めである。

さて、このアルバムが20年前にリリースされたものであることは先も書いたとおりだ。文句なしに傑作アルバムと断言する。

しかし、米国の51番目の州に成り下がった英国を歌うこの「ハートランド」はもちろんのこと、どの曲のメッセージも悲しいことに20年たった今でも有効であり、極東のこの日本においても現在進行形の事態なのだ。

愚かなことを何度繰り返しても懲りもしないし進歩もしないこの世界を支配する論理を目の当たりにするようでやりきれない。

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コメント
この記事へのコメント
This is the 51st state of USA.
TheTheですか。懐かしいですね。「ハートランド」は確か高校生の頃,12インチシングルを買って聴いたおぼえがあります。
2007/10/13(土) 08:13:40 | URL | Niphonese #JmQ9Zhlg[ 編集]
Niphonese様
ブログの方、いつも拝見させていただいてます。

しばらく前にトレント・レズナーのレーベルNothingから「ネイキッドセルフ」がリリースされたのを聴いた時に、自分の中では「TheTheはいつ聴いても傑作なのはわかっているから、切迫感を持って聴く必要もないや」という誉めてるんだかよくわからないビミョーなポジションになっておりました。

ふと世の中の状況を見てたら全然20年前と変わってないやと思って取り上げました。
別にマット・ジョンソンに先見性があると思ったわけではなく、変わってないことの方がショックだったので・・・。

2007/10/15(月) 02:41:19 | URL | AmlethMachina #-[ 編集]
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