AmlethMachina's Headoverheels
ゴシック・ノワールを標榜するAmlethMachinaによる音楽を中心にした備忘録。
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原状回復の手だては全くないのだ!
浜岡原発の静岡地裁判決が原告敗訴の形となった訳だけど、原発については自分は採用するメリットは全くないと考えている。

<その理由1>
原子力発電はクリーンなエネルギーと宣伝されている。しかし燃料の採掘から廃棄物の処理までを一つのシステムと考えた場合、ダーティーなエネルギーだと言わざるをえない。まず、核燃料の採掘の時点で放射性物質の拡散の危険および環境への影響が考えられる。核燃料を輸入に頼っているため、採掘が日本国内で問題にならないだけである。(依存率は100%)核廃棄物については放射能が完全に無力化されるのは人間のライフサイクルからしたら遠い将来のことである。無力化するための処理手段はない。流出した場合の環境への影響は計り知れないものがある。つまり、原子力発電が安全だと言えるのは核燃料が採掘から使用済みの廃棄物の保管まで100%完全に管理されているという前提が保障されている場合だけである。
つまり原子力発電というのは自然に安全な状態に遷移するような系ではないのだ。常に状況を監視し、必要であれば管理するための制度そのものを見直しシステムを維持しなければ安全が保障されない系なのだ。

<その理由2>
では、火力発電では化石燃料を燃やすため二酸化炭素が排出され、地球温暖化の一因となっているという議論はどうだろうか?
確かに原子力発電は核分裂により電気エネルギーを取り出している。だから、二酸化炭素は排出しないし、地球環境に優しいように見える。ここでちょっと考えてみたいのは発電のメカニズムである。火力発電は化石燃料を燃やした熱で水を蒸気に換えタービンを回して発電を行っている。原子力発電はどうだろう?

原子力も結局核分裂で発生した熱で蒸気タービンを回して発電しているのだ。そう言った意味では実は火力発電も原子力発電も蒸気タービン発電と分類したほうが正確なんじゃないかと考えている。つまり、化石燃料を燃やそうが核分裂の熱を使おうが蒸気タービンの効率が同じであれば、同じ電力量を発電するのに必要な熱量は変わらないということである。

ここでアレっと思う人もいると思う。エコなんとかと呼ばれる暖房や給湯システムは一度発生した熱エネルギーをいったん電気に換えて、それを再度熱エネルギーに変えるのだ。発電の際に使用した熱エネルギーが回収されて家庭で使用される訳ではない。要はエンドユーザが使用する熱量を得るために二度手間をかけているということなのだ。もちろん、もっと消費形態やマクロな系で評価した系統的なデータがあれば、別な見解も出てくるかもしれない。しかし、現時点で自分はオール電化がエコに優しいという宣伝は欺瞞でしかないと考えている。

では地球温暖化の原因はなんだろうか?
大気中の二酸化炭素の排出量の増加というのも一因かも知れない。しかし、そもそも蒸気タービン発電のために大規模な熱を環境に排出していることの方が問題なのだ。二酸化炭素の排出量の影響もあるかもしれない。しかし、それ以前に熱排出量の削減を議論するべきなのだ。

化石燃料を燃やそうが核分裂に頼ろうが、蒸気タービンで電気を取り出す発電方法を温存する限り、発電所の地球温暖化への取り組みは無意味だ。まじめに発電所が地球温暖化に取り組むのなら、太陽光発電や風力発電、地熱発電、波を利用した発電といったそもそも地球環境に自然に存在するエネルギーから電気エネルギーを取り出す方法に移行すること、また電力使用についても自分たちはなんらかの折り合いをつけることを考えなければいけないのだ。原子力発電をエコを理由に積極的に採用する理由はないということである。

長々と書き連ねてみたが、以上がシステム管理の点でも地球温暖化への影響の点でも、原子力発電は正しい解ではないと考える理由である。

さて、今回の判決についてである。提示されたデータを検証できる基礎知識がないので概容レベルでしか言えないのだが、自分には次のようにしか読めなかった。
「浜岡原発建設時の基準からみたら十分安全値を見積もって設計しているように見えるみたい。報告方法も点検方法、制度も整っているみたいだから、それを守っていたら多分大丈夫かも。手続き上はどこにも落ち度はないように見えるから、原子炉を止める理由は特にないんじゃない?まあ、予想外のことが起こったらわしゃ知らんが・・・」
もっと威厳のある表現だったかも知れないが、こういうことだ。

報道でも刈羽原発の事故は審議後であったため、反映されてなかったという。しかし、手続き論の問題に終始するのではなく、本当にシステムの安全性を判断するのであれば審議を差し止めても最新のデータを反映するべきではなかったのではないか?

事故が起きてからでは現状を回復する手だては全くないのだから・・・。


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