AmlethMachina's Headoverheels
ゴシック・ノワールを標榜するAmlethMachinaによる音楽を中心にした備忘録。
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世界の戦争を一年間止めたなら
子供のつきあいで日本科学未来館に行ってきたのだが、そこの全天周映像ドームシアターガイアで上演していた「宇宙エレベーター」を観て色々連想してしまった。

宇宙エレベータというのは静止衛星軌道上の中継ポイントから天上と地上に構造体を伸ばし、遠心力と重力で安定するといった建造物っす。理論上は昇りと降りのペイロードを調整することで宇宙に手が届くことができるのだ、それも低コストで。

上映されたアニメーションはベタな子供向け科学解説な内容なんで脚本的には見るべきものはないしキャラクターのアニメーションにもかなり難ありだと思う。しかし、宇宙エレベーターのディティールについてはかなり詳細につっこんでおり、個人的には繋留点にアンカーしてない地上側末端の描写なぞ無意味に燃えてしまったぞい!

19世紀末に旧ソ連のユーリ・アルツターノフが出したアイデアなのだが、これに基づくSF小説が同時期に発表されている。一つは「2001年宇宙の旅」の原作者アーサー・C・クラークによる「楽園の泉」、もう一つはチャールズ・シェフィールドによる「星ぼしに架ける橋」である。どちらも宇宙エレベータの建設を扱ったものであるが、前者は宇宙グライダーの接近といったコンタクトテーマやクラークの愛したスリランカの歴史をサブテーマとして絡めながら格調高く、ありえそうな開発手順で描かれていく。後者は翻訳当時「ルパン3世」みたいと評されたガジェット感覚のある軽めのミステリータッチで展開される。しかし、大きな違いは地表の繋留点に宇宙エレベータを建造するためにアンカーする方法である。シェフィールドのアイデアはクラークが「身の毛もよだつ」と評したようにかなりエグいものっす。常識的に言ってこんな繋留方法は誰も許さんぞ!
ちなみにクラークは流石に技術屋らしく建造アイデアがクライマックスで密接に関わっており、当時やられた・・・と思ったものである。(そんなに大袈裟なシーンではないが)

ここで気がつかれた方もいるかもしれないが、SF小説では地表にアンカーするのが主流(?)なのだ。だから今日アンカーしてない描写を見て思いっきり盛り上がってしまったのだ。う~む、確かに段階的に建造し、まずは対流圏の外でシャトルがランデブーするシステムから・・・という手順を考えたら合理だよなあ。とはいいつつもアンカーせずに対流圏で建造物を維持する技術力はかなり超技術だよなあと思う今日この頃である。

でラストに宇宙エレベータの建造を研究している人たちの言葉が流れるのだが個人的には次の台詞が最も重かった。

「世界の戦争を一年間止めてそのお金を使ったなら、2018年には宇宙エレベータは実現可能だ。」

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コメント
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トラックバックありがとうございました。
はじめまして。
当方からもトラックバックしようとしたのですが、うまく送信できないので(エラー?)、この場を借りてお礼申し上げます。
2007/11/04(日) 11:09:18 | URL | 世界の片隅でニュースを読む #wr3uI9s6[ 編集]
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2007/11/04(日) 22:39:07) | とむ丸の夢
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